- 上の世代から受け継がれた振袖が、ママ振袖
- ママ振袖は着物レンタルよりもコスパが良い
- ママ振袖は新作着物よりもデザインが被りにくく個性的
- ママ振袖は着物の質が最近の振袖よりも上質
- 地味にならないママ振袖コーデのポイントは帯・帯揚げ・帯締め・半衿
- 早めの確認が大事(サイズ、シミ、草履、デザイン、髪型)
- 着付け小物一式もチェック
記念撮影コラム Anniversary Photo Column
成人式で着られる振袖。その大きな特徴は、一般的な着物に比べて袖がとても長いことです。 本来は、振袖は未婚か既婚かに関係なく若い女性用の和服でしたが、現代では未婚女性が着用する最も格式高い着物とされています。
既婚女性になると、なかには振袖の袖を落として留袖にすることもありますが、 振袖は成人式や結婚式のお呼ばれなどの晴れの舞台に着用されるため比較的華やかで若々しい柄のものが多く、留袖に仕立て直さず大切に保管されている方も多くいらっしゃるようです。 そうした背景から近頃トレンドとなっているのがママ振袖です。
今回は、そんなママ振袖・姉振袖について役立つポイントを一軒家貸切型写真館プレシュスタジオがまとめました。
ママ振袖、姉振って何?
近頃、「ママ振袖」そして「姉振袖(姉振)」という言葉を耳にすることも多くなりましたが、お母様やお姉様が成人式に着た振袖や、それらをメンテナンスしてアレンジした振袖のことを指します。お母様だけでなく、おばあさまやその前の世代から代々受け継がれてきたものもまとめてママ振袖と言われています。お古やお下がり、といったイメージよりも、母から子へ伝統を受け継ぐ奥ゆかしさが感じられますね。
20歳を迎えるお嬢様の代の振袖として使用する際には、サイズや着物の状態を確認して、シミ汚れなどをお手入れし、帯や小物を変えて自分好みの振袖にリメイクします。
こうしたママ振袖・姉振袖にはメリットやレンタル着物との違い、コーディネートのポイントがあるので、順を追っておさえておきましょう。
ママ振袖、姉振袖のメリットは?着物レンタルとどちらが良い?
ママ振袖、姉振袖のメリットは大きく3つあります。それぞれのメリットを、レンタル振袖と比べていきましょう。
1. 成人式の振袖の費用を抑えられる
振袖のレンタルの相場は、およそ14万円~20万円とされています。それに対して、ママ振袖、姉振袖の場合、必ずかかる費用は前撮りや成人式当日のお支度代のみです。レンタルに比べて費用が浮くので、その分を小物などにお金をかけてコーディネートにこだわることも出来るのがメリットです。
2. 他の人と振袖のデザインが被らない
毎年、着物ブランドの新作振袖は一度に大量に作られるため、振袖レンタルをすると成人式当日に友達と被ってしまうという可能性もあります。その点、ママ振袖・姉振袖ならば、他の人と被ることなく安心して成人式を迎えることができます。量産的なスタイルになりにくく、自分だけの個性的なアレンジがしやすいのもポイントです。
3. 質の良い着物が着られる
特に、これはママ振袖に言えることですが、現在20歳前後のお嬢様世代のお母様が振袖を購入した頃は、着物の生地や加工も手が込んでいて最高級の振袖が多く販売されていました。
対して、現代の新作の振袖はコストを抑えるために海外で生産されているものも増えています。そのため、できれば一生に一度の記念に、質の良い振袖を着たいという方にはママ着物の方がはるかに良い場合もあるのです。
しかし、年数を隔てているものですからママ振袖、姉振袖は振袖の状態によってはメンテナンスの必要もあります。成人式の前撮りや当日の振袖をどうしよう?と思ったら、ぜひ一度ご家族と確認してみることが大事ですね。お母様やお姉様の成人式当時のお話を聞きながら振袖を確認したり、振袖を着ることで家族の絆が深まることも、3つのメリットに加え大きなポイントです。
ママ振袖は写真が地味?上手なコーディネートのポイントは
ママ振袖は最新の着物ではないぶん、「デザインがひと昔前で、地味になってしまうのでは?」「もし友達と並んだときに、古くてダサかったらどうしよう」と、不安に思うこともあるかもしれません。ですが、着物にあわせる小物を今風に変えることで、トレンドをおさえた素敵な着こなしができるのでおすすめです。
お着物自体の柄・デザインは多少の流行りはあるものの、ほとんど年代の違いはわかりません。むしろ、ママ振袖のほうが今ではなかなか手に入らないような繊細な柄や、大胆な色合いのものもあります。
コーディネートのキーポイントになるのは、以下の4つです。
- 帯
- 帯揚げ
- 帯締め
- 半襟
ママ振袖の襦袢の半襟は無地のものが多いと思いますが、今はどちらかというと柄付きの半襟が主流のため、半襟は新しく付け替えるといいでしょう。差し色などを取り入れるとさらに素敵になります。
また、振袖の見た目に大きく影響するのは帯です。振袖はそのままで、帯を変えるだけでも全体の印象ががらっと変わります。ポイントとして、帯は鮮やかな色使いと大胆な柄の物を選ぶと今風になります。あわせて、帯揚げや帯締めを華やかなものに変えるとさらに映えます。
今、帯締めは飾り付きのものが多く、種類もたくさんあるので是非自分好みのものをアレンジしてコーディネートを楽しんでみてください。
もちろん、ヘアスタイルも振袖姿では重要なポイントです。着物姿ですが、かっちりした日本髪よりも洋装にも合いそうな女性らしいふわっとしたヘアスタイルがトレンドです。そこに、大振りの髪飾りや生花などで華やかに仕上げるのも流行りに合っています。
ママ振袖の前撮りで準備するものは?
ママ振袖を使用する際の大前提として、着ようと思っている振袖がすぐに着られる状態かのチェックが必要になります。
お母様のお持ちの小物でも足りないものや、前回使用してから時間が経ちすぎていて、傷んでいた使用できないものもあったりするので、お母様の着物で前撮りを…とお考えであれば、前撮りの直前ではなく、ぜひ早めの確認をおすすめいたします。
ママ振袖準備のチェックポイント
- 振袖のサイズ
- 生地のシミや汚れ
- 草履
- デザインや流行
- 髪型
振袖のサイズは合ってる?
振袖の元の持ち主の方と、今回着られるお嬢様とで身長が10cm違う場合、着物の仕立て直しが必要になる場合があります。身長差が10cm未満であれば、お着付けの際の調整で仕立て直しは不要で済むケースが多いです。
生地のシミや汚れはない?
長い間、衣装箪笥にしまっておいた着物は思わぬところがシミになっていたり、生地が劣化して着用できなくなっている可能性もあります。ぱっと見で状態が良くても、細かいところで汚れや劣化が出ていないかを確認しておきましょう。
履きやすい草履はある?
特に、草履は、しまっているだけでも傷んで履けない状態になっていることもあるので、ご自分の足のサイズに合った履きやすいものを用意されることをおすすめします。着慣れない振袖で、足のサイズが合っていない履物で長時間過ごすと負担にもなるので、履きやすさを重視しましょう。
デザインは流行に合ってる?
お母様の振袖が傷みがなく、すぐに使用できる状態であっても、デザインがアンティークっぽいということもあります。そうしたときに、半衿や、伊達衿、帯揚帯締めを今風のデザインに変えると、かなり雰囲気が変わります。あわせて、帯まで変えると一気に印象が変わるのでおすすめです。
当日にしたい髪型をチェック
成人式の前撮りや式当日でやりたい髪型を写真に撮っておくと、撮影日当日もとてもスムーズです。前もって、気になる髪型を見かけたら写真を保存しておくようにしましょう。美容院や呉服屋さんのSNSなども参考になります。髪飾りも含めて自分好みのアレンジして今風に。
髪型とあわせて、さらに当日はネイルやマツエク(まつげエクステ)なども、一緒にコーディネートすると素敵ですね。
着付けに必要な小物一式
振袖の着付けに必要な小物は下記のようなものです。着付け可能なフォトスタジオや、着物レンタルサービス、着付け会場によっては含まれていたりオプションになっていることもあるので、手持ちの小物があるか、別途用意する必要があるのか、確認しておくと良いでしょう。
- 振袖
- 長襦袢(半衿付)
- 袋帯
- 重ね衿
- 帯揚げ
- 帯締め
- 肌着
- 裾除け
- 足袋
- 腰紐3〜5本
- 伊達締め2本
- 帯板(前板)
- 帯板(後板)
- 振袖用帯枕
- 衿芯
- トリプル仮ひも
- 飾り紐(無くても可)
- コーリンベルト
- バッグ
- 草履
- ストール
- 髪飾り
- 薄めのフェイスタオル4〜5本
成人式でママ振袖・姉振袖を上手に着るポイントまとめ
これまで成人式のママ振袖・姉振袖のポイントをご紹介してきました。最新のデザインが着られるレンタル着物も魅力的ですが、ママ振袖がご自宅にあるという方は、ぜひ振袖を受け継いでみてはいかがでしょうか。撮影後に、お母様の成人式の写真と、自分の前撮り写真とを見比べてみるのもおすすめです。
成人式前撮りは一軒家貸切型ハウススタジオのプレシュスタジオへ
私たち一軒家貸切型写真館プレシュスタジオの名前の由来は、大切で二度と戻れない瞬間、という言葉から来ています。一般的な写真館と異なり、完全予約制で貸切型なのも、お客様一組一組をていねいにおもてなしさせていただくため。
すてきな成人式前撮り写真を残すお手伝いなら、プレシュスタジオにおまかせください。カメラマン、コーディネーターをはじめ、スタッフ一同皆様のお越しをお待ちしております。
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